PFDスキンケアシリーズとは

赤ちゃんからお年寄りまで男女問わずに使える理想的な「皮膚の健康グッズ」のようなものである。
渡邊靖
共通の癖 = “綺麗好きほど危ない!”
PFDスキンケアシリーズの開発者の1人である渡邊靖医師は、半世紀にわたる臨床経験から、皮膚トラブルを抱える多くの患者さんに共通の癖があることに気づきました。患者さんと一緒に手を洗い比べてみると、彼らは綺麗にしようとするあまりに、皮膚を過剰にこすりすぎ、細かい傷を作り、それが皮膚トラブルの一因ともなっていたのです。渡邊医師はよく言っていました。「手の洗い方を見れば、その人の皮膚の扱い方の癖がわかる」。そして、「日常の"洗う"(頭から足先まで)という基本的な行為の中にこそ、皮膚を健康な状態に保つための第一歩があり、綺麗好きほど危ない!」と。
1970年代のある日の雑談から生まれたアイデア
皮膚科医である渡邊靖(当時JR東京総合病院皮膚科主任医長/医学博士)、化粧品の専門家であり「調合の神様」と呼ばれた細田文一郎(当時日本香粧品学会副理事長/薬学博士)、『洗う』の著者藤井徹也(当時:ライオン家庭科学研究所所長/農学博士)、PFDスキンケアシリーズ開発の1歩はある日のゴルフ帰り、この3人の雑談から始まりました。
渡邊医師が語った「洗う」に関する考え方に共鳴し、医学、薬学、化学の視点から、理想的な「洗う」を実現する基礎化粧品を作ろうと盛り上がったのです。「調合の神様」率いるメンバーの数年にわたる努力の末、1980年に必要な成分のみを含むシンプルな処方=「引き算の処方」と独自の製造方法で、皮膚の予防医学的見地からPFDスキンケアシリーズが誕生したのです。
泡がポイント
皮膚は外部の刺激から守る角質という組織で覆われおり、皮膚の大切なバリアになっています。皮膚にとってのバリアは車のワックスやお魚のウロコのイメージです。ワックスがとれた車体の表面は傷つきやすく、ウロコが取れた魚は命取りにもなりうるほど大切なものです。その為皮膚のバリア=角質を守るためには、キメが細かく弾力があり皮膚に密着する泡が必須と考えました。結果、かつてない「泡パック洗顔法」を導入したPFDウォッシングクリームが誕生しました。当時は皮膚科医にも中々理解されにくいほど一般的ではなかったこのアプローチは画期的でした。
キーワードはシンプルな成分処方
PFDの補水と保湿の開発では、皮膚に負担をかける成分を最小限に抑えることが大きな課題でした。これは当時のトレンドから逸脱した「引き算のアプローチ」であり、成分の処方と製造方法には多大な努力が必要でした。このように「他では面倒で作らないもの」にあえて挑戦した結果、他に類を見ないPFDスキンケアシリーズが完成しました。
そして、時代は変わり、最近では「自然」「天然」「無添加」などのキーワードが流行しています。しかし、当初の開発者たちの哲学を受け継ぐ若い医師たちのおかげで、40年以上経った今もなお、「洗う」「保湿」「遮光」といったシンプルなスキンケアは、本当に皮膚トラブルに悩む人々に愛され続けています。
最後に、今までにない「引き算の処方」という簡単なようで難しいお願いに向き合い、「最小限の成分で最大の効果」の完成に長期に渡りご尽力頂いた工場長、スタッフの方々に深謝いたします。